おはようございます。
ただいま絶賛新年度募集中! 兵庫県赤穂市の学習塾:個別指導塾Willbe 光庵(こうあん)です。
高校の定期テストにソシュールに関係する内容が出題されたと聞きました。
もともとは教科書の内容なのですが、なんでもその高校の卒業生に著名なソシュール研究科がいらっしゃるとのことで、教科書以外の文献も授業で扱っているそうです。
そして、、、
高校生曰く、
「何書いているか分りません。」
なるほど。
なるほど。
それはね。
あなたの「読解力」が無いわけではないのです。
ソシュール:記号論まで行くと何言っているか分らないなんて当たり前です。だからこそ、ソシュール研究でお金を稼いでいる人が存在するわけです。
読解力云々ではありません。
抽象的な内容を理解するために必要なこと
「シニフィエとシニフィアンの結びつきには自然的必然性がない」とか、、、「資本主義社会とは、マルクスによれば『商品の巨大なる集合』である」とか「全ては対立として用いられた差異にしか過ぎず、対立が価値を生み出す」とか言われてもね。
誰も何言っているか分らんわけです。
当然、筆者も自分の主張を分って貰おうと具体化して説明するわけですね。
ところがですよ。
「例えば、」以降に書いてある具体的な例示を知らなかったとしよう。
そこなんですよね。
そこ。
「花が美しいように!!」花??花ってなんですか?
へ??
え?
高校生が扱う文章ともなると「例えば」以降、「つまり」の前、がそもそも具体的では無く抽象のようにしか見えませんし笑。(具体と抽象を比較する、一致させる訓練は別途必要だとは思います)
つまり、
筆者が伝えたいことを説明しようとして具体的話している「具体的内容」を知っている必要があるのです。
もちろん問題自体は、国語の問題ですから、問題を解くにあたっては特定の法則があるわけです。でも、結局 何が書いているか分らない場合は、テクニックを使っても解けない・読めない訳です。
だからね。
普段から様々な情報に触れておくことが、高校生として、大学生として学ぶにあたって必要なことなのです。テクニックによって大学受験を突破したとしても大学生として勉強していくことに限界を感じてしまいます。
特に、社会科学系は超抽象的な内容が多いから。。。
これって数学も同じようなものですけど、具体が整っていないのに抽象思考なんて出来ないわけでございます。
抽象的内容に「具体的な例示」を自分で話せなければ抽象的表現の理解をしたとは言いにくいのです。
そこで、
メディア関連、広告関連、リテラシー関連で何言っている分らない事が多い人へ
難解な文章を理解するためには、ある程度社会について知っておく必要があるということですね。
そこで、
今回みなさまにオススメする本はこちら
世界を信じるためのメソッド
「世界が、人間が、取り返しのつかない過ちを犯すのは、メディアの使い方をあやまるからだ。メディアはときに人を殺し、ぼくらを殺すことすらある。ならば、なにをどう信じるべきなのか。いま、なによりも必要なリテラシー。」(Amazon)
難解な表現がなく、中学生以上を対象にされているそうですが、小学生でも読めます。語彙がなくても大丈夫ですね。
同じ内容の文章は、「想像力のスイッチを入れよう」など小学5年生の国語の教科書にも載っております。
森さんは、「世界を信じるメソッド」の中で、どのようにテレビ番組(特にドキュメンタリーやニュース)を作成していくのか、について分りやすく書いてくれています。
一部抜粋して、分りにくく要約すると
中立ってありえるのですか?
新聞やテレビの表現内容は客観かつ中立であるはずですが、中立を意図した瞬間にそれは中立ではない。
「何をどんな順番で伝えるのか」を選ぶ段階ですでに個人の主観が始っている。
そもそも中立ってなんだ??
メディアは事実と嘘の境界線にいる。
世界は多面的。
とても複雑であるということ。
「言葉」「リテラシー」「表現」「広告」に関する小難しい内容がよく分らないという方は是非一読下さい。
かなり、
分りやすく書かれております。
メディアについてもう少し詳しく知りたいと思われた方は、こちらもあわせてどうぞ!!
理科と社会が好きな子は大学生になってから爆発的に伸びると思うのです!
それでは今日はこのへんで!!